社会保険労務士法人 日本中央社会保険労務士事務所

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現場に行く移動時間は労働時間でしょうか?


2018年8月21日  投稿者:社会保険労務士 内海 正人


 

おはようございます、社会保険労務士の内海です。

 

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今日は「現場に行く移動時間は労働時間でしょうか?」

 

を解説します。

 

 

建設業の方を中心に現場までの移動時間について、ご質問を

 

お受けすることが多いです。

 

 

先日も以下のご相談がありました。

 

 

「当社は建設業を行っています。

 

 

現場作業員は毎朝、会社に集合してから社有車で現場に向かい、

 

作業を終えた後に会社に戻り、それから帰宅しています。

 

 

労働時間の算定は現場の作業時間のみでカウントしています。

 

 

ところが、同業から現場の往復時間も労働時間となる可能性が

 

あると言われました。

 

 

当社の考えは間違っていますか?」

 

 

 

 

建設業を営む会社は、「現場への往復時間」について

 

「労働時間では無い」と主張されるケースが多いです。

 

 

そして、同業他社が同じような給料の支払いをしているので、

 

問題ないだろうと考えていらっしゃる方々が多いのも事実です。

 

 

 

 

果たして、移動時間が労働時間になるのか?ならないのか?

 

を考えてみましょう。

 

 

労働基準法で、労働時間に関するものは第32条に記載されています。

 

 

そこには「労働時間は、労働者が使用者の指揮命令下に置かれて

 

いることをいいます」と記載されています。

 

 

所定労働時間内であれば、原則として指揮命令下に置かれている

 

と言えます。

 

 

しかし、所定労働時間外ではどのように考えれば良いのでしょうか?

 

 

まずは、時間外で「指揮命令下に置かれている」という要件を

 

整理して考えないといけないのです。

 

 

〇 業務遂行の義務付け

 

→ 時間外でも業務を行わなければならないと義務付けられて

 

  いるのか?

 

 

〇 場所的拘束が有るか?無いか?

 

→ 事務所に待機するようにと縛られているのか?

 

 

〇 行為自体の業務性

 

→ 時間外に行っていることそのものが業務として

 

  認められるのか?

 

 

以上のことを柱として指揮命令下に置かれているか?いないか?

 

を検討し、労働時間に該当するのか?しないのか?を判断します。

 

 

移動時間についても所定労働時間外の移動時間であれば、

 

指揮命令下に置かれた時間かどうかが問題となります。

 

 

まず、現場に直行する場合を考えてみましょう。

 

 

建設現場に直行する場合は、始業時の労務提供の場所が建設現場

 

ということになるので、建設現場までの移動時間は、通勤時間と

 

同じと考えられ、労働時間には該当しません。

 

 

通勤時間は労務提供の履行の準備行為であって、使用者の

 

指揮命令下に入っていないので、労務提供以前の段階に

 

過ぎないのです。

 

 

よって、労働時間には該当しないのです。

 

 

では、会社への立ち寄りの場合はどのように考えれば良いので

 

しょうか?

 

 

まずは、会社への立ち寄りが任意の場合を考えてみましょう。

 

 

始業時の労務の提供場所が建設現場となっており、従業員が

 

任意に会社に立ち寄る場合です。

 

 

この場合

 

〇 立ち寄りを会社が命じていないこと

 

 

〇 会社から車両で移動した場合、運転手、移動時間等

 

  移動する従業員の間で決められていた

 

 

この場合、通勤としての性質として、労働時間では無いと

 

判断された裁判がありました(阿由葉工務店事件 東京地裁

 

平成14年11月15日)。

 

 

では、会社への立ち寄りが義務付けられていた場合を

 

みてみましょう。

 

 

この場合、会社からの立ち寄り後の移動時間は労働時間と

 

判断されます。

 

 

これに関する裁判が以下です。

 

 

<総設事件 東京地裁 平成20年2月22日>

 

 

〇 会社の所定就業時間は午前8時 ~ 午後5時であった。

 

 

〇 従業員らは、6時30分頃に事務所から徒歩5分ほどの資材置き場

 

  にバイクや車で来てそこで会社の車両に資材等を積み込む。

 

 

〇 その後6時50分頃には事務所に集合していた。

 

→ 事務所に集合することが原則化しており、現場に直行する者は

 

  まれだった

 

 

〇 事務所では、使用者と親方らによる番割りや留意事項等の業務の

 

  打合せが行われた。

 

 

〇 その間、従業員らも倉庫から資材を車両に積み込んだり、

 

  入る現場や作業につき親方の指示を待つ状態にあった。

 

 

〇 車両による現場への移動も、使用者からの指示等に基づき親方と

 

  組になって赴いていた。

 

 

〇 現場での作業を終えた後も、行きと同様に親方と組になって車両に

 

  より事務所へ戻ることが原則化していた。

 

 

〇 戻ってからは道具の洗浄や資材の整理等をしていた。

 

 

〇 移動時間、準備時間をめぐり、裁判となった。

 

 

そして、裁判所は次のような理由から事務所集合後の準備時間や、

 

現場までの移動時間等を使用者の指揮命令下に置かれている労働時間

 

として認め、当該時間における割増賃金の支払いを命じました。

 

 

 

〇 朝に事務所へ午前6時50分には来ることを使用者から実質的に

 

  指導されていた。

 

 

〇 直行の場合を除いて少なくとも午前6時50分以降は使用者の

 

  作業上の指揮監督下にあり、使用者の明示又は黙示の指示により

 

  業務に従事していた。

 

 

〇 車両による移動時間は、拘束時間のうちの自由時間とは言えず

 

  実働時間に含めて考えられる。

 

 

〇 現場での作業を終えた後に事務所へ戻ることも原則化していた。

 

 

〇 事務所に戻った後は、使用者からの黙示の指示により道具の

 

  洗浄等の業務に従事していた。

 

 

つまり、会社への立ち寄りが黙示も含めて「命じ」られていれば、

 

労働時間となるのは明らかなのです。

 

 

 

 

しかし、会社への立ち寄りが指示されているのか?それとも任意

 

なのかは、微妙な場合も多いです。

 

 

冒頭のご質問の会社では、全員事務所に集合されているようなので、

 

また、直行直帰も認められていません。

 

 

となると、これは会社からの指示により、集合し、解散している

 

と判断される可能性がかなり高いです。

 

 

つまり、立ち寄りから解散まで、労働時間となる可能性が高いのです。

 

 

そこで、対応策として現場に出勤する前に会社に立ち寄る必要がない

 

のであれば、現場への移動を直行直帰が原則とし、通勤時間とすること

 

で労働時間に該当しないようにすることが考えられます。

 

 

さらに、現場までの交通の手段がない従業員に対しては、会社への

 

立ち寄りを任意とし、交通手段のある従業員にピックアップして

 

もらうと本人達の取り決めで、会社は関与しないようにします。

 

 

このようにすることで、移動時間の労働時間性を改善できることが

 

考えられるのです。

 

 

 

 

また、採用についてもよくご相談をお受けします。

 

 

入社したら、すぐに出社できなくなり、実は精神疾患を

 

患っていた等のご相談を受けました。

 

 

面接で確認すべきことは人物評価などだけではなく、

 

【法的なポイント】も重要なのです。

 

 

むしろ、その方が重要なこともよくあるのです。

 

 

正直なところ、ここをないがしろにし、性善説に立ち過ぎた

 

採用活動を行なっていくと、落とし穴に落ちる確率が非常に

 

高くなるのです。

 

 

そして、事が起こってから、私に相談にいらっしゃることも

 

本当に多いのです。

 

 

さらに、ご相談に対応していて思うことが「基本的なことの

 

保全さえできていれば、こんなに傷口を広げずに済んだのに・・・」

 

ということです。

 

 

本当に本当に歯がゆい思いを何度も何度もしてきたのです。

 

 

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ご注意ください。

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敢えて詳細な要件などは省略していることもございます。

 

お伝えした方法を実行する際は当社までご相談ください。

 

当社にご相談の無い状況でこの情報を利用されて生じたいかなる損害に

 

ついても、当社は賠償責任を負いません。

 

 

また、この内容は掲載日現在の法令や通達などに基づいておりますので、

 

ご注意ください。

 

 

 

■編集後記

 

 

今年の社労士試験が8月26日にあります。

 

 

受験される方は年に1度のチャンスなので、頑張って下さい。

 

 

私が受験した20年以上前は、試験は労働省、厚生省が

 

行っており、試験日も7月の最終火曜日だったと記憶してます。

 

 

当時の試験に「記述で回答する」問題があり、「漢字を間違えると

 

不正解になる」と言われていました。

 

 

では、ひらがなだったらクリアしたのでしょうか?

 

 

今は受験者数も増加し、記述の回答はなくなったので、

 

こんな疑問はもう誰も考えないでしょうね(笑)。

 

 

しかし、問題そのものの難易度が上がっているのでしょうね。

 

 

受験生の皆さん!悔いの無いように頑張って下さい!!

 

 

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