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社会保険労務士法人 日本中央社会保険労務士事務所
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2008年9月 4日 投稿者:社会保険労務士 内海 正人
おはようございます、カリスマ社会保険労務士の内海です。
いつもありがとうございます。
さあ、今日の1分セミナーは
「社員が車で事故をしたら・・・」をお伝えします。
先日、ある社長から次のご相談を受けました。
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社員がマイカーで取引先に行く途中、事故を起こしました。
被害者は後遺症を訴えています。
また、車の任意保険も切れており、本人では負担できない額です。
そして、会社に請求すると言ってきました。
この場合、会社と社員の責任はどうなるのですか。
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○ マイカー通勤の社員が多い会社
○ 社員のマイカーを営業車として使っている会社
は沢山あります。
そして、その車が通勤中、営業中に事故を起こすこともあります。
さあ、こういう場合はどうなるのでしょうか。
まず、重要なのが「責任の所在、割合」です。
それは「会社がどこまでマイカー使用を認めたか」により変わります。
例えば、マイカー通勤【のみ】を認めている会社としましょう。
この会社では、マイカーを仕事に使うことを禁止しています。
当然、社員が勝手に仕事に使用し、事故を起こしたら、社員の責任です。
しかし、この会社が仕事にも使用することを【黙認】していたら、
判断が違います。
なぜなら、認めているかどうかが不明確だからです。
この判断根拠は、
○ ガソリン代
○ 駐車場代
○ 保険料等の維持費
などを会社、社員のどちらが負担しているかということです。
もちろん、按分して会社が負担する場合も会社に責任が発生します。
これらを会社が負担していたら、会社に責任があるのです。
普段から仕事に使っているマイカーは
○ 昼休みなどの勤務時間外
○ 休日中
なども会社の管理下とみなされること【も】あります。
だから、
○ 会社に多少なりとも責任が発生する場合
○ 社員が負担できない場合
は会社が【一旦】賠償金を支払うことが多いのです。
ご相談のケースも同様でした。
まずは、会社が【一旦】全額を支払いました。
そして、社員の負担分を本人から分割で返してもらいました。
もちろん、事故を起こした社員の責任もあります。
会社の責任もあります。
だから、社員が負担すべき金額を返してもらうのです。
また、今回の場合の大きなポイントは「保険の期限切れ」です。
もし、任意保険が有効なら、
【会社も】【本人も】負担額を押さえられたのです。
もし、皆さんの会社で
○ 社員がマイカー通勤をすることを認めている(黙認している)
○ 仕事にマイカーを使用することを認めている(黙認している)
ならば、次のことを【今すぐ】確認して下さい。
○ 車検証(=自賠責保険の確認)
○ 任意保険の保険証券
この2点をすぐに確認し、コピーを会社に保存して下さい。
そして、「保険期限の管理表」を作成して下さい。
これをすれば、会社は責任を果たしていることになります。
事故防止にも積極的に関与したことになります。
結果、会社の負担割合が減る可能性もあるのです。
社員が事故を起こしたら、会社にとっても大きな損失です。
もちろん、お金の問題だけではありません。
精神的にもダメージが大きいのです。
場合によっては、社会的なダメージを受けることもあります。
この場合は売上にも影響しますよね・・・。
当事者の社員だけでなく、その対応に当たる経営陣も大変です。
多くの時間を取られ、通常の仕事をストップしなければいけません。
もちろん、事故を100%防ぐことは難しいです。
しかし、事故の予防に努めることはできます。
何でも同じですが「事前対策」することは大切なのです。
その方がお金、時間、労力がかからないのですから。
事故ではありませんが、事前対策を怠り、
【10年】も社員と会社が裁判をした例もあります。
ここにかかるお金、時間、労力は膨大ですよね・・・。
ただ、多くの会社でこのリスクを抱えています。
そのリスクに【気付いていない】場合もあります。
例えば、
○ 年俸制でも残業代を支払わないといけない
○ パート社員にも有給休暇を与えなければならない
○ 50人以上の会社は「衛生管理者」を設置しなければならない
○ 50人以上の会社は「産業医」を選任しなければならない
などです。
○ 就業規則も整備した
○ 雇用契約書も適正に作成している
ということで、安心している会社は沢山あります。
こういう会社は内在するリスクに気付いていないのです。
そして、それがある日【突然】噴出するのです。
だから、いきなりびっくりして、慌てます。
そして、私にご相談が来て、【本当の実態】を理解されるのです。
皆さんの会社は大丈夫ですか。
リスクは【内在することも含めて】、事前対策しなければなりません。
リスクが噴出することに比べれば、マニュアル代なんて安いものです。
別に購入されなくてもいいのですが、トラブルが起きたら大変です。
私が対応できる会社はいいですが、日本全国の対応はできません。
だから、このマニュアルを書いたのです。
だからこそ、リスクが実現する前に読んで欲しいのです。
皆さんは絶対に意味の無いリスクを回避して下さいね。
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