社会保険労務士法人 日本中央社会保険労務士事務所

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パワハラがあった場合の注意点


2010年2月 4日  投稿者:社会保険労務士 内海 正人


おはようございます、カリスマ社会保険労務士の内海です。

いつもありがとうございます。

 

今日は「パワハラがあった場合の注意点」を解説します。

 

不況のため、社員のリストラを行なったり、

給料も上がらなかったりという会社も多くなっています。


当然、会社の雰囲気も悪く、ストレスも溜まり、

上司と部下のトラブルも増えています。


数字を上げられない部下に上司がいらだち、

「結果を出すまで帰ってくるな」と怒鳴っているケースもあります。


しかし、これがいきすぎると「パワハラ」となってしまいます。


パワハラとは「パワーハラスメント」の略で、

上司が職務上の権限を使って部下に嫌がらせをすることです。


具体的には

○ 罵倒・侮辱・脅迫をする

○ 仕事に必要な情報を与えない

○ 達成不可能なノルマを強要する

○ 仕事を与えない

○ 暴力を振るう

など、さまざまなケースがあります。

 

ちなみに、パワハラと対比されるのがセクハラです。

セクハラは「企業のリスク管理」として、意識が浸透してきました。


これは、

○ マスコミなども大きく報じたケースがあること

○ 労働局がセクハラ防止を就業規則に記載するように指導してきたこと

などが大きいのです。


また、セクハラ防止は「男女雇用機会均等法」にも定められています。

 

しかし、パワハラは法律に明記されていません。

あえて言えば、民法の不法行為※に該当するレベルです。

※不法行為とは、ある人の行動が他人の権利などを侵すことをいいいます。


そのため、セクハラと違い、放置されているケースも多いのです。

また、パワハラをやめさせようとしても、

悪質でない場合は裁判所も認めてくれません。


参考になる判例があるのでご紹介します。

<西谷商事事件 平成11年11月 東京地裁>

○ 上司らによる部下への暴言等があった

○ この行為の差止めを求め、裁判を起こした


しかし、裁判所は部下の申立てを退けました。


この理由は

○ 精神的な苦痛が日常的ではない

○ 精神的に疲弊し、心身に傷害が発症した等がない

とし、パワハラの差し止めは認められませんでした。

 

しかし、会社側が負けた判例もあります。

この判例では、いじめた加害者も会社も損害賠償を命じられました。


<誠昇会北本共済病院事件 平成16年9月 さいたま地裁>

○ 男性看護師は、先輩により服従させられていた

○ 肩もみ、家の掃除、車の洗車、風俗店の送迎、パチンコ店の順番待ち、

  馬券購入などをさせられた

○ 社員旅行の際、飲食代約9万円を負担させられた

○ 男性看護師に好意を持っている事務職の女性と2人きりにさせ、

  性的行為をさせ、これを撮影しようと企てた

○ 仕事中に「死ねよ」と発言したり、「殺す」とメールした

○ 職場の会議で、男性看護師の様子がおかしいことが話題となる

○ 男性看護師が自宅で自殺


そして、男性看護師の両親は裁判を起こしました。


裁判所は

○ 先輩はいじめた損害を賠償する責任がある(損害賠償金1,000万円)

○ 病院側にも安全に配慮すべき義務違反(損害賠償金500万円)

としました。


会社は雇用契約に基づいて

「人間が人間らしく、働きやすい環境を保つ義務」があります。


だから、これを怠った場合は損害賠償を負うのです。


ただし、注意点があります。

パワハラについては「違法かどうか」の明確な基準がないことです。


たとえば、

○ 指導が熱心すぎる

○ 世代間のギャップにより誤解が生じる

○ 叱る上司と叱られる部下の意識の違い

などにより、パワハラと感じるかどうかも変わってきます。 


また、業績を上げようと焦った場合、いじめなどの意図は無く、

違法とまではいえるかは微妙な場合もあります。


上司個人に行き過ぎがあっても、

ギリギリの人員のため、会社が無理をさせている場合もあります。


この場合、上司だけの個人責任とするのはいきすぎの場合もあります。

つまり、基準がないだけに、非常にデリケートな問題でもあるのです。


しかし、基準がないからといって、放置するわけにはいきません。

法的な基準が無いだけに、

敢えて「自社としての基準」を作ることもあります。


当社でコンサルした就業規則には、必ずこの基準をご提案しています。


もちろん、就業規則というハードがあればいいというものではありません。

○ 日頃から職場環境に目を配ること

○ 報連相の徹底を認知させること

○ 管理職への社員研修

などを通じて、ソフト面からのアプローチこそが大切なのです。


会社というものは「人と人のつながりの世界」です。

ハード面もソフト面も充実させていかなければならないのです。

 

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