社会保険労務士法人 日本中央社会保険労務士事務所

労働問題のご相談、労使トラブルのご相談なら 東京都 港区の社会保険労務士 内海正人

有給休暇の理由を聞くことは違法?


2011年8月25日  投稿者:社会保険労務士 内海 正人


おはようございます、カリスマ社会保険労務士の内海です。

いつもありがとうございます。


これはメルマガとは関係ない話なのですが、

うちの近所のガソリンスタンドのアルバイト募集の看板には

こう書いてあります。


「時給:がんばった分だけ 時間:がんばれるだけ」


専門家としてアドバイスした方がいいかもしれません(笑)。

 


では、1分セミナーにいきましょう。

今回は「有給休暇の理由を聞くことは違法?」をお伝えします。


先日、ある社長からご質問を頂きました。
--------------------------------------------------------------------
ある社員から

「有給休暇の申請書に「理由」の欄がありますが、これは違法です」

と言われました。

これは本当ですか?
--------------------------------------------------------------------

これは法的に考えるとどうなのでしょうか?

 


そもそも、有給休暇は従業員の権利として与えらているものです。


しかし、繁忙期に有給休暇を請求されたら、

会社は他の日に変更してもらうことができます。


これを「時季変更権」と言います。


もちろん、有給休暇の利用目的は「労働者の自由」です。

だから、「どこで何をしようが、会社には言う必要が無い」

という理屈も通ります。


これに関して、参考となる判例があります。

<林野庁白石営林署事件 最高裁 昭和48年3月> 

〇 営林署職員が2日の有給休暇を申請

〇 この職員は別の営林署のストライキに参加

〇 その事実を知ったため、2日分の賃金を減額

〇 これを不服として営林署(国)を訴えた


そして、最高裁までこじれた結果、

〇 繁忙期でない限り、有給休暇は従業員が自由に取ることができる

〇 本件は有給休暇が成立

〇 有給休暇の使い方は労働者の自由である

としたのです。

 


ここで冒頭のご質問に戻りましょう。

「有給休暇の申請書に『理由』を記載することは違法か?」

ということです。


この場合ですが、

〇 有給休暇の取得理由が記載されていないと承認しない

〇 この理由により承認する、しないの判断をしている

という場合は「違法」となります。


しかし、

○ 理由の記載欄を設ける

○ 従業員の任意で理由を記載する

ということは違法ではないのです。

 

これに関して、1点補足します。


極端な話ですが、

多くの従業員が同時に有給休暇の申請が出した場合、 

会社はどのように対応すればいいのでしょうか?


この場合は

「有給休暇の利用目的の重要性、緊急性、優先順位」

などを考慮します。


そして、

○ 有給休暇の日をそのまま取ってもらう人

○ 有給休暇の日を変えてもらう人

を判断することも妥当です。


実際に、「昭和48年11月の大阪職安事件(大阪地裁)」でも

「有給休暇を利用目的で考慮する」ことはОKとされています。

 


いずれにせよ、

有給休暇の利用目的を任意で書かせることは違法ではないのです。


ただし、有給休暇を多く取得すると、

〇 人事考課が下がる

〇 賞与が減額される

〇 昇給、昇格がなくなる

などのことは違法行為となります。


有給休暇はあくまでも働く従業員のリフレッシュのためにあるものです。

ここはきちんと考慮しなければならないのです。


特に、社歴の長い会社の場合、 

「沢山働くこと=美徳」という文化がまだ残っている会社もあります。


しかし、休まずに働けばいいというものでもありません。


高度経済成長期とは状況が違います。

うつ病になる人の数も増えています。

終身雇用という時代でもありません。 


時代が変わっているのですから、会社も変わらなければならないのです。

 

-----------------------------------------------------------------------
(株)日本中央会計事務所・日本中央社会保険労務士事務所
取締役・社労士 内海正人(うつみまさと)
住所:東京都港区西新橋1-16-5コニシビル4階
電話:03-3539-3047

○顧問契約、単発のご相談(就業規則、雇用契約書など)のお問合せ
https://www.roumu55.com/komon.html
-----------------------------------------------------------------------

●ご友人、知人にもこのメルマガをご紹介ください。
http://www.success-idea.com/magazine/


●恵まれない方のために

みなさんが1クリックすると
協賛企業が慈善団体に寄付してくれます(1クリック=1円)。

今、自分がここにいられることに感謝し、1日1回クリックしませんか。

私も毎日、ワンクリックしています。 http://www.dff.jp/


●本メールマガジンは専門的な内容を分かりやすくするため、

敢えて詳細な要件などは省略していることもございます。

お伝えした方法を実行する際は当社までご相談ください。


また、この内容は掲載日現在の法令や通達などに基づいておりますので、

ご注意ください。

 

■編集後記

私はポッドキャスト(インターネットラジオ)で

「内海正人の『成幸組織の作り方』」

という番組を配信しています。


最新のテーマは「組織の成長に合わせたマニュアルを作ろう」です。

是非、お聞きくださいね。

http://itunes.apple.com/jp/podcast/id407464103


職場における熱中症対策について  |  懲戒解雇を実施する時のポイントは?

無料でダウンロード

94%の会社が陥る
思わぬ組織の落とし穴!

『組織・人事の解決ノート』

組織・人事の解決ノート

下記にご入力頂ければ、無料レポートをお送り致します。

●お名前:

●メールアドレス:

解雇
社会保険
就業規則
労働時間
労使トラブル
その他
ノウハウを検索
弊社の運営するサイト


TOPお読み頂いた方の声お申し込みよくある質問事業理念事務所概要セミナー実績
ノウハウ |プライバシーポリシー特定商取引に関する法律に基づく表示

 私はチーム・マイナス6%です

 

社会保険労務士法人 日本中央社会保険労務士事務所
社会保険労務士 内海正人

〒105-0003 東京都港区西新橋1-16-5 コニシビル4F
TEL 03-3539-3047 FAX 03-3539-3048
E-mail utsumi@j-central.jp