社会保険労務士法人 日本中央社会保険労務士事務所

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片道切符の出向は許されるのでしょうか?


2018年3月27日  投稿者:社会保険労務士 内海 正人


 

おはようございます、社会保険労務士の内海です。

 

いつもありがとうございます。

 

 

皆さんは就業規則や雇用契約書などの作成でお困りでは

 

ありませんか?

 

 

また、未払い残業代や労務トラブルなどでお困りではありませんか?

 

 

「単発のご相談」、「顧問契約」、「作成のご依頼」、「給与計算」

 

などがございましたら、下記よりお問合せください。

 

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◆「月刊 労務対策」

 

旬な労務の情報(DVD、CD、冊子)を毎月お届けします。

 

◆平成30年3月号(Vol.40)の内容

 

○ 60歳前後で賃金格差があるのは違法ですか?

 

○ 賞与支給はいつまでに在籍した人に支払うのでしょうか?

 

○ 残業は時間管理だけでは足りません?

 

○ 過重労働の認定基準とは?

 

○ 時間外労働の上限規制等について


 

 

 

さて、4月16日(月)に私、内海が下記セミナーを開催します。

 

 

「会計事務所のための就業規則の徹底解説セミナー」

 

 

今まで一般企業向けには就業規則のセミナーを開催してきましたが、

 

【会計事務所に限定した内容】で開催するのは【初めて】です。

 

 

働き方改革、残業代、人手不足など、

 

会計事務所も一般企業と同様の問題を抱えています。

 

 

そういう状況の下、

 

どういう就業規則を作っておくべきなのか?

 

 

なお、参加資格は

 

〇 会計事務所の所長

 

〇 税理士法人の代表社員

 

の方に限定させて頂きます。

 

 

会計事務所用に改定した就業規則のひな型(ワード版)も

 

プレゼント致しますので、是非、ご参加頂ければと思います。

 

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4月16日(月) 午後2時~4時30分(開場:1時30分)

 

「会計事務所のための就業規則の徹底解説セミナー」

 

講師 社会保険労務士 内海 正人 

 

http://www.success-idea.com/614081/

 

→セミナーは終了しました。

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では、今日は「片道切符の出向は許されるのでしょうか?」

 

を解説します。

 

 

人事制度のご相談も多くなっています。

 

 

その中で、特に多いのは定年前の処遇についてです。

 

 

具体的には以下となっています。

 

 

〇 役職定年

 

〇 出向

 

〇 転籍

 

などです。

 

 

役職定年は、ある年齢になったら役職を降りて、後進に道を

 

譲るという制度です。

 

 

会社によって、年齢構成等が異なるので、一概に「何歳から」と

 

決め打ちはできませんが、52歳から55歳が多く採用されて

 

います。

 

 

また、出向についても多く実施されています。

 

 

関連会社、協力会社、子会社など、様々ではありますが、

 

これも多く見受けられます。

 

 

転籍についても見受けられますが、転籍の場合は雇用関係が

 

転籍先の会社となるので、転籍する社員に「個別の同意」を取得

 

しないと法的に有効にはならないのです。

 

 

役職定年については、社内に残りますが、「役職が外れる」

 

「責任が縮小されるのと同時に給与が下がる」のがネックと

 

なっています。

 

 

出向と転籍については、会社から別の会社に移りますが、

 

元の会社との雇用がつながっているか否かが違いです。

 

 

出向の場合は元の会社に戻れる可能性がありますが、

 

転籍の場合は、籍が移るので、元の会社とは雇用関係は

 

なくなり、戻れることはありません。

 

 

そのために出向と転籍には以下の違いがあります。

 

 

〇 出向:就業規則、出向規程等に基づき出向を命ずることができる

 

 

〇 転籍:元の会社の退職と新たな会社への就職が同時に行われること

 

     であり、転籍の対象となった労働者の個別の同意が必要である

 

 

つまり、出向はルール等で定められていれば、会社の命令で実施でき、

 

出向は対象労働者の同意が無いと成り立たないということなのです。

 

 

 

 

しかし、「出向となっていても、その後、出向先で定年等を迎える場合、

 

実質は転籍と同じではないか?」と出向者から会社に質問がありました。

 

 

これに関する裁判があります。

 

 

<東日本旅客鉄道(出向)事件 東京地裁 平成29年10月10日>

 

 

〇 社員Aらは業務委託先に出向となった。

 

→ 就業規則に

 

 

〇 復帰を前提としない出向は、実質「転籍」と同じと主張した。

 

 

→ 長期間に渡る出向となり、出向先で定年をむかえた

 

 

〇 社員Aらは個別の同意、労働協約に基づかないものである。

 

 

〇 この出向(転籍)は権利濫用により無効と裁判所に訴えた。

 

 

そして、裁判所は以下の判断を下したのです。

 

 

〇 出向は技術承継の目的がある。

 

 

〇 就業規則に基づく在籍出向である。

 

→ 個別の同意は不要と判断した

 

 

〇 賃金水準も加算金等を支給しており、出向により不利益と

 

  なったとは判断できない。

 

 

として、出向命令は権利の濫用ではないと判断され、会社側が

 

勝訴となったのです。

 

 

この裁判のポイントをみてみましょう。

 

 

1.出向の有効性について

 

 

出向については、就業規則等の根拠規定に定められており、

 

採用時等の従業員の「就業規則等を守る」等の誓約書があり、

 

それによりこのルールを守らなくてはならないとなります。

 

 

そして、この同意は就業規則等があるので、事前の「包括的同意」で

 

事足りるとなっていて、転籍の「個別同意とまで必要ない」と判断

 

されたのです。

 

 

2.本件は転籍か?

 

 

本件は出向期間が長期に渡る者が出ているが、出向社員がプロパー社員

 

に対して、「技術を伝える」という正当な目的があり、また、別の社員

 

は元の会社に復帰しているので、転籍ではないと判断されたのです。

 

 

3.出向命令権の濫用か?

 

 

出向の目的、出向者の人選、出向中の社員の処遇等を検討しても

 

いずれも正当であり、権利の濫用とは考えられな異と判断されました。

 

 

このように出向については、事前に就業規則等で明文化して、

 

採用時に「就業規則等を守る」ことを宣言させ、「包括的同意」を

 

行わないと、単なる命令で出向させることができなくなるのです。

 

 

 

 

また、出向にはその「目的」があり、これを明確にする必要が

 

あります。

 

 

具体的には

 

〇 関連会社にて雇用機会を確保する

 

〇 経営指導、技術指導の実施

 

〇 職業能力の開発

 

〇 企業グループ内の人事交流の一環

 

などです。

 

 

これから、在籍出向は様々な目的、場面で活用されており、

 

労働人口減少する中で、人材活用の手法としてこれから

 

ますます重要となってくるでしょう。

 

 

そのために、出向や転籍について、法的なポイントを

 

押さえて有効に活用することが重要となってくるのです。

 

 

 

 

また、採用についてもよくご相談をお受けします。

 

 

入社したら、すぐに出社できなくなり、実は精神疾患を

 

患っていた等のご相談を受けました。

 

 

面接で確認すべきことは人物評価などだけではなく、

 

【法的なポイント】も重要なのです。

 

 

むしろ、その方が重要なこともよくあるのです。

 

 

正直なところ、ここをないがしろにし、性善説に立ち過ぎた

 

採用活動を行なっていくと、落とし穴に落ちる確率が非常に

 

高くなるのです。

 

 

そして、事が起こってから、私に相談にいらっしゃることも

 

本当に多いのです。

 

 

さらに、ご相談に対応していて思うことが「基本的なことの

 

保全さえできていれば、こんなに傷口を広げずに済んだのに・・・」

 

ということです。

 

 

本当に本当に歯がゆい思いを何度も何度もしてきたのです。

 

 

このDVDは面接、採用に関して法的に保全すべきポイントを

 

多角的に解説しています。

 

 

また、「会社の出口」である解雇に関しても「法的な保全が甘い」と

 

いうことがよくあり、結果として、トラブルになった場合は傷口を

 

広げることになります。

 

 

そこで、会社の「入口」、「出口」の両方を保全するという

 

意味から、解雇についても解説しているのです。

 

 

採用・面接の極意と戦略的解雇の方法セミナーを収録した

 

DVDです。

 

 

ご覧になってください。

 

 

 

http://www.success-idea.com/120101/

 

 

 

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無断使用、無断転載を禁じます。

 

これらの事実が発覚した場合は法的措置を取らせて頂きますので、

 

ご注意ください。

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取締役・社労士 内海正人(うつみまさと)

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敢えて詳細な要件などは省略していることもございます。

 

お伝えした方法を実行する際は当社までご相談ください。

 

当社にご相談の無い状況でこの情報を利用されて生じたいかなる損害に

 

ついても、当社は賠償責任を負いません。

 

 

また、この内容は掲載日現在の法令や通達などに基づいておりますので、

 

ご注意ください。

 

 

 

■編集後記

 

 

「暑さ寒さも彼岸まで」

 

 

しかし、今年はこのようにはならなかったですね。

 

 

先週の水曜日、春分の日でしたが、朝、しばらくすると雪が

 

降っている事に気が付きました。

 

 

雪の勢いが増したので、私は動画撮影をしてフェイスブックに

 

上げてみました(笑)

 

 

これです。

 

https://goo.gl/eFyfyx

 

 

一時は「積るのではなか?」という勢いでしたが、

 

午後から雨に変わって事なきを得ました。

 

 

 

それから、急激に温度が上がったりして・・・。

 

 

気温差も気にしないと、すぐ風邪をひきそうに

 

なってしまいますね。


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